第7回 塗装
今回はちょっと趣向が違いますが、私の体験談として書きたいと思います。
これまで私は塗装にはほとんど無頓着で、通常ヴィンテージギターなどに使われるラッカー塗装と、最近のギターに使われるポリエステル塗装のどちらでも構わないと思っていました。ましてはライブで使うギターは手荒く使われるので塗膜の硬いポリエステル塗装のほうが良いとさえ思っていました。
ある日私がちょくちょく行く楽器屋さんに自分でポリ塗装を剥がし、ニトロセルロースラッカー塗装をおこなった方がいました。そのギターはグレコのEG900、いわゆるスーパーリアルのレスポールモデルでした。ピックアップには当時新品から付いているディマジオのPAFが搭載されていました。
第一印象はものすごく澄んだ塗装で木の地肌が透けて良く見えるのです。「これはただ者じゃない・・・」
持ってみると呆れるほど軽く計量してみると、3.8キロしかありません!こんなレスポールは初めてでした。今までレスポールは重いモノという先入観があり、実際近年のレスポールは4.5〜5.0キロとかなり重いのです。まぁ軽いから音が良いとは言い切れませんが、音の良いヴィンテージギターには軽量のものが多いのは事実です。
さっそくギターを受け取り、ブギーMK4で音を出してみます。
げ!なんという音でしょうか!こんな太い音のするレスポールは初めてです。なんと表現したら良いのでしょうか?図太く1弦1弦が震えるのが体に伝わってきます。コードを鳴らしてもそれは変わらず、チョーキングしても音は太いまま。
私はつい「これはすごい!こんなすごいギターは弾いたことがない」思わず声を上げてしまいました。
東京の楽器屋さんで弾いた’59レスポールより感動しました。
私のギターも塗装を変えるとこんなに鳴るのでしょうか?興味津々です(笑)