第40回 フェルナンデス FST85


またまたやっちましましたw
なんでこうもストラト好きなんだか・・・www
今回は70年代の名器フェルナンデスのFST!しかも3トーンサンバーストに貼りメイプルという、ちょっとレア?なものです。
この枯れ具合なかなかどうして、見事なギターです。


フェルナンデスFST85 1975年製
まずはこの雰囲気、まるでvintageのストラトのようです。
これって結構重要で、いかにもおもちゃっぽいものもあれば、重厚で年月を重ねた重みのあるギターもあります。

まぁ音には関係ないのですが、第一印象って大切だし・・・そこからはじまる恋もあるのでwww

ってなわけで、FSTですが、この当時の資料がほとんどなく、解明にはまだまだ時間を要するみたいです。
現在分かっているところを紹介しましょう。

スペック
・シルバーハートボディ
・メイプルネック 貼りメイプル指板
・ダイキャストブリッジ
・3トーンサンバースト
・ネックはやけに黄色い塗料が使用されています。

今後分かり次第、更新の予定です。
インプレッション

70年代のフェルナンデスに使われたのがこのシルバーハートと呼ばれる材です
このシルバーハートとはどんな材なのでしょう?


シルバーハート Silver heart

[その他の名称]
アニグレ(Anigre)、縮杢が現れたものを商品名でサテンシカモアと呼ぶ。


アカテツ科の広葉樹。散孔材
学名:Aningeria sp.


ナイジェリア、ウガンダ、コートジュボアール、アンゴラ、ケニヤなど、アフリカ中部の熱帯雨林。


辺心材の区分は不明瞭で、心材は桃色を帯びた白褐色、辺材は淡色を呈する。美しい縮杢が出ることがある。


木理は通直で、木肌はやや粗い。シリカを含むので、加工の際は刃物の磨耗が早い。生材の内は、菌類により変色しやすいので早期処理が必要。耐朽性は低い。幅の広い材がとれるので使いやすい。


一般建築材、建具、造作材、化粧合板など。家具材としては、イタリアンウォールナットの代替え材として近年登場し、欧米で定着した。また、着色して国産材のカバ材の代替品としても使われている。

とこんな具合です。
シカモアの一種ですね
見た目はアルダーに似ていますが、やや重量があり、軽くはありません。
音色的にもアルダーに似ていて、癖もなく、素直な音です。

ピックアップもパワーのあるタイプではないので、枯れたって表現が適切かどうかわかりませんが、
中音の引っ込んだどんしゃりぎみな音です。
ネックの形状が特殊で、これまでストラトでは握ったことのない形状をしています。
どちらかというと、レスポールに近いかな?台形でやや厚みがあり、かまぼこ状です。
これはこれで、いい感じですが、ストラトの形状から想像すると、やや違和感があるかもしれません。