第37回 アリアプロU TS600


みなさんえ?って思うでしょうか?www
いきなりアリアです!しかもTS600!!かなりマイナーかも・・・・
けど、80年代当時を知ってるギタリストにとっては、夢の時代!
他のメーカーとは一線を画したオリジナルギターのオンパレード!
このころのアリアはやる気満々!気合十分作るギターは傑作ばかり!という素晴らしい時代だったのです。


アリアプロU Try Sound 600
けっこうあちこちに激安で売られているギターのひとつに
80年代のアリアプロUのオリジナルギターがあります

特に80年代後半のマグナ、ワイルドキャットシリーズは投売り!ジャンクと見間違うばかりの安さですwww

しかし・・・この80年代前半のアリアはちがいます
素晴らしい完成度とオリジナリティを誇る日本を代表するギターたちだったのです。
PE、RS、TA、そしてこのTSシリーズは80年代のアリアを象徴するギターたちなのです。
スペック
      メイプル・ウォールナット
      5ピーススルーネック
      アッシュウィングボディ
      エボニー指板
      1V, 1T,
      3-way, phase
      2 coil-cut,
      booster volume
      boost switch
      6-position rotary tone


この値段でスルーネック!驚異です!!

アッシュ材でメイプル&ウォールナットをサンドイッチ

モロBCリッチと同じアッセンブリ

とてもキレイなギターですこれで定価6万円

ここのロゴ!サイケなロゴがたまらない!!

インプレッション

まずなんと言っても、このルックス!いいですねーーー
まるでBCリッチのサーキットです、機能もBCリッチと同じで、ブースター、フェイズ、バリトンスイッチがついています。
多彩なサウンドが出せるこのTSシリーズはルックスも木目を生かした美しいギターで、しかも80年代前半に大流行したスルーネック!!
これで6万円は脅威です(笑)

当時BCリッチは約50万円もするギターです、おいそれとは買えません
しかし、国産にはこのTSが!!約10分の1の値段でBCばりのサーキット、スルーネックが手に入ったのです!!
これってすごいことですよねぇ〜 さすがは国産!!

特にRSの人気は異常とも言えるもので、現在でも当時の定価近い値段で取引されています。
TSはかなり安めのプライスがついているので買いやすい1台と言えるでしょう
いままで欲しかったギターなのですが、なぜか縁がなく、今回初めての購入になりました

さて、サウンドのほうですが、ハム2個&独特のサーキットから想像できるように太い音です。
クリアな音はやや苦手かも・・・・ ごりっとした音色は好みが別れますが、
サスティンが長く、いかにも80年代のギターといった感じで、私的には、大好きなギターです

また、スイッチ類も豊富で、シングル切り換え、フェイズリバース、6ポジションロータリースイッチによるトーンの変化、
ブースタースイッチ&ブースターレベルボリュームによるゲインの調整までできます。
これはクランチセッティングのアンプをチャンネル切り換えなしで、リード音を得ることができる便利なスイッチです。
有名なところではフェンダーのクラプトンモデルに採用されているものと、考え方は一緒ですね。
レベルが調整できるところがミソです(笑)

これで実売5万円だったことを考えれば・・・国産オリジナル恐るべし!!