第2回 愛すべき国産Vintage Guitarたち
2回目の国産ヴィンテージギターは国産の重鎮グレコです。国産ギターといえばこのメーカーは外せませんよね
エレキブームのころからエレキギターを作り続け、現在はオリジナルモデルでがんばっているメーカーです。
特に70〜80年代のグレコのパワーはものすごく、世界の有名ブランドのコピーをほぼ100%作っていたのではないでしょうか?
当時はそんな国産根性丸出しの体質がイヤだったのですが、今見直してみるとすごいものがありますね。
グレコ EG1000 ミントコレクション 1989年 昔、レスポールのコピーモデルと言えばグレコという時期がありました。現在はトーカイ製のレスポールが再人気ですが、あまりにも価格が高騰してしまい、国産コピーモデル=リーズナブルという図式が成り立たなくなってしまいました。
それに比べ、まだグレコは数も多く、作りも良いのでお勧めです。
しかし、現在ジワリジワリと値が上がっているので気をつけなければいけません。(私たちが値を上げているというお叱りの言葉もありますが・・・)
と言うわけでグレコのレスポールですが、80年代から始まったレプリカ戦争の末期に発売されたミントコレクションシリーズです。
スペック
・フレイムメイプルセンター2ピーストップ
・マホガニー2ピースバック
・マホガニー1ピースネック
・セイモアダンカンピックアップ(ゼブラ)
・スモールヘッド
・軽量ボディ4.2kg(固体差あり)
・オリジナルブラウンケース付き
・タグ付き
インプレッション
ものすごくキレイです。ホントに傷ひとつなく、新品のようなキレイさです。まさにデッドストック状態!
その上、タグまで付いてます。
ネックはやや太めで、本家レスポールのヒストリックシリーズなみでしょうか?いわゆる丸太ネックです。最初握った感触は、なんて握りづらいんだろうと思ったのですが、弾いてみるとこれが良い!レスポールはやはり丸太ネックでしょう!
マーシャルに直結してみると・・・うぉぉぉ!!!ズズーーンとくる重低音!リフを弾くだけでその気になってきます。レスポールにマーシャルはやはり王道です!
今までレスポールのリアピックアップって線が細いイメージがあったのですが、これは違い、図太く張りがあり、ズシンズシンきます(笑)レスポールってこんなに良かったんですねぇと思ったらピックアップが実はセイモアダンカン製でした。ラッキー!(笑)EG1000だけはセイモアダンカンだったんですねぇ
トラ目はほんのりとフレイムで角度によって浮き出てくるモノで本当に美しいです。国産パワー恐るべし!これで定価10万円は安い!
先日’99ヒストリック・レスポールと弾き比べる機会がありました。相手は50万円以上の高価なギター、しかも本家です。負けて当然と思い、交互に弾いてみました。
するとどうでしょう?確かに低音の出方には違いがありますが、それ以外は変わらないですねぇ(笑)
差額40万円を考えると・・・こちらで充分かなぁ(笑)